去る8月10日、成城ホール集会所において、当会主催の「自立生活セミナー」を開催しました。
「津久井やまゆり園事件の背景と旧優生保護法の強制不妊手術」をテーマとして、東京大学大学院教授の市野川容考さんの講演を中心に行ないました。
特に印象的な内容として「やまゆり園事件の容疑者を死刑としてしまうことは容疑者を『生きるに値しない命』と断定することであり、この世に『生きるに値しない命』があることを公に認めていることに繋がる。これは容疑者の思想を肯定することであり、結果として容疑者の『考えの正しさ』を証明してしまう事となり、問題解明の機会が奪われる」というお話でした。
また、「生きるに値しない命」が存在するという考えのもと、旧優生保護法により同意なき不妊手術をさせられた方々が、憲法13条「自己決定権と公共の福祉」を争点として国を相手に闘っている事についての報告もなされました。
今回これらの問題と死刑制度が「生きるに値しない命」という点でリンクしているということを改めて認識し、優生思想を考えていく上での新たな指標となりました。(鈴木)
「津久井やまゆり園事件の背景と旧優生保護法の強制不妊手術」をテーマとして、東京大学大学院教授の市野川容考さんの講演を中心に行ないました。
特に印象的な内容として「やまゆり園事件の容疑者を死刑としてしまうことは容疑者を『生きるに値しない命』と断定することであり、この世に『生きるに値しない命』があることを公に認めていることに繋がる。これは容疑者の思想を肯定することであり、結果として容疑者の『考えの正しさ』を証明してしまう事となり、問題解明の機会が奪われる」というお話でした。
また、「生きるに値しない命」が存在するという考えのもと、旧優生保護法により同意なき不妊手術をさせられた方々が、憲法13条「自己決定権と公共の福祉」を争点として国を相手に闘っている事についての報告もなされました。
今回これらの問題と死刑制度が「生きるに値しない命」という点でリンクしているということを改めて認識し、優生思想を考えていく上での新たな指標となりました。(鈴木)
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